小さなヒッポ

 ヒッポは、小さなカバの赤ちゃん。いつもお母さんの後にくっついてチョロチョロ。昼は川の中の泥の寝床でまどろみ、夜はお母さんや仲間と、草地にえさを食べに。こうしてヒッポはカバにとって大事なことを覚えていった。
 そしてヒッポがカバのことばを覚える日がやってきた。お母さんは、カバにとっていちばんたいせつなことばをヒッポに教える。
 そのことばは......。
 色彩の美しい版画絵本である。厳しい動物の世界とその生活をカバの子ヒッポを通して、ふんわりとユーモラスに描いて見せてくれる。