CD付 母と子の音楽図書館 9 チャイコフスキー

 「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」の音楽は多くの人に知られているが、その作曲をしたチャイコフスキーがどんな人だったか知る人は少ない。
 「おかあさん、とりのけてちょうだい。いろんな歌がいっぱい、ぼくの頭の中にいるの!」とピアノの前で泣く七歳半のチャイコフスキーは、夢見ることばかり好きで、甘ったれの弱々しい子どもだった。当時ロシアでは音楽家の地位は低かったので、心配した彼の両親は堅実な道を進ませようとする。が、天賦の才能にあふれた彼にとって、音楽への道は既に開かれていた。
 チャイコフスキーの感動的な生涯を知ることによって、音楽をより身近に感じ、曲に秘められた作曲家の生き方が浮かび上がってくる。

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