100万回生きたねこ

 王様や船長やどろぼうに次々とかわいがられては死に、また生きて「一〇〇万回も死んだんだぜ」と言うのが自慢のねこが、とうとう野良ねこになる。このねこはどの飼い主も嫌いで、野良ねこになっても友達も作らず、好きなのは自分自身だけだった。
 ところがある日、白いきれいなねこに出会い「一〇〇万回も死んだんだぜ」といつものように繰り返すのも忘れて「そばにいてもいいかい」と尋ねる。やがて白いねこはそのねこの子どもをたくさん産み、いつまでもいっしょに生きたいと願うのだが、ある日、白いねこは死んでしまう。一〇〇万回死んでも泣かなかったねこが一〇〇万回泣き暮らし、そして泣き止むとそのまま動かなくなり、もう二度と生き返らなかった、というお話。猫の表情がいい。