ちびくまくんの夜のぼうけん

 ある晩のこと、ちびくまくんはひとりでおるすばんしなければならなくなった。おとうさんとおかあさんが出かけてしまうと、ちびくまくんは大きな声で泣き出してしまう。
 ふくろうが慰めてくれるのだが、とてもおかあさんの帰りを待ってなんかいられない。ちびくまくんは真っ暗な森をぬけて迎えに行くのだが......。
 幼い子ども達の大好きな、くまくんが夜中にひとりぼっちでおるすばんというだけで、日本では親も子も「かわいそう」という気持ちが先にたってしまう。が、くまくんが狼の誘いをはねのけ、難関をきりぬけるにつれて、いっしょにうきうきしてくる。
 絵も、リアルな中に動物の愛らしさが良く描かれている。

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