ウンディーネ

 ひとを真剣に愛したことのある人なら、涙なしに この物語を読むことはできない。
 フゥケー原作「水妖記」(柴田治三郎訳・岩波文庫)の絵本版だが、アーサー・ラッカムの絵が、ひときわ強く、読者を妖精の世界へ誘い込む。
 いたずらっ子だった水の妖精ウンディーネは、人を愛し、結婚し、やがて愛する人を殺さなければならなくなる。
 マンガ好きの少女もこの本に出会えば、物語のとりこになるだろう。やがてフランス語でジロドウの「オンディーヌ」も読むに違いない。

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