うっかりまじょとちちんぷい

 子どもが抜けた歯を枕の下に置いて寝ると、歯の妖精が集めに来て、かわりに銀貨を置いて行く、と言うのはよく知られた習慣だが、これはそのお話。
 魔女といっても名ばかりの、うっかり魔女と、心が優しく知りたがりやの魔女の弟子ちちんぷいとのユーモラスなやりとり。
 ちちんぷいは集めたかわいい歯を捨てるのがもったいなくて、暗い大空にまき散らすと、それがみんな星になって、夜空に明るく輝きはじめる。ところが、善いことをしてしまった魔女は......というメルヘン。