なぞなぞの本

 世界各地の500を超えるなぞなぞとなぞなぞ風の詩や物語が収録されている。 次のページにあるなぞなぞの答を見ると、なるほどそうかと納得するものがあるかと思えば、「えっ?」と考えさせられるもの――例えば、葉っぱの上のうんこ、その上にまた葉っぱ(西アフリカ、ヨルバ族)の答えは、「天と地のあいだに住む人々」――など、たくさんある。答を考えているうちにそれらが作られた遠いアフリカの砂漠やアジアの山々、ヨーロッパの平原、そして日本の各地に住む人達の生活の様子が想像されてくる。こうしてみると、なぞなぞは世界共通の遊びの一つであることが分かる。 あまり深く考え込むよりも、理屈ぬきで家族みんなでなぞなぞを出し合って楽しむ本である。なぞなぞを作った人達がそうしてきたように。