自立する子どもになろう (子どものためのライフ・スタイル)

 主題も語りかける文体も、子どもに自覚を促す具体的な設問も良いだけに、日本の子供向けに内容が加味されていないのが、とても惜しまれる。特に校則、法律に関する項など、日本の状況を注釈として書き加えてほしかった。もともとこの項は、アメリカと日本の学校の相違を浮き彫りにさせているのだから......。
 すぐにいじめや自殺に走る日本の子どもの幼稚さが、この本を読むことによって改善されるかもしれない。帰国する子どもの考え方の相違を知るためにも、まず学校の先生に読んでほしい本である。

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