サンタにてがみがとどいたよ

 サンタへの手紙を集めに来た小人が、乗ってきた雲を風に飛ばされて泣いていると、織物小人が空飛ぶじゅうたんを織って助けてくれる。お陰でサンタへの手紙も間に合い、小人達は望みの品をもらえた、というお話。
 作者が拡大鏡を使って描いたという絵は、優しい心遣いに満ちていて、小人の手紙の文字まで読むことができる。
 布を織るという"物をつくる喜び"が、人の役に立つという喜びに重なって、幼い読者の心を暖かく包んでくれることだろう。