思春期内科

 自殺、登校拒否、家庭内暴力、拒食症など、中学生から高校生にかけての子どもの悩みは尽きない。こういった大きな問題から、初潮、自慰、便秘と言った身近な事柄まで、思春期内科として一貫した視点でとらえ、その症状と対応について医学的に冷静に述べられている。
 読み物としてとらえると中学生には多少難しいが、自分の悩みの項を拾い読みするだけでも十分役に立つことだろう。親や先生にはぜひ一読を薦めたい。思春期の子を持つ家庭に、さりげなく備えておきたい1冊である。