サンタクロースっているんでしょうか?

 八十年前、ニューヨーク・サン新聞に八歳の少女の質問に答える社説が載った。子ども達の永遠の問いに答えるF・チャーチのこの名文は「バージニア、おこたえします」の語りかけで始まり、広く読み継がれてきた。
 二ヶ国語を喋れる子どもが、母国語しか話せない子どもより早く、もう一つ外国語をマスターできるのは、頭の中に外国語を覚える回路が既にできているからである。それと同様で、幼い頃サンタクロースを信じて育った子どもは「あんなものは嘘よ」と言われて育った子どもより、見えないものの存在を信ずる回路の分だけ容量が大きい。そしてこの能力は科学者にとっても大切なものである。
 この本は子どもをごまかすことなくサンタクロースの存在を証明してくれる。

関連作品: