わがままな大男

 わがままな大男が七年ぶりに家に帰ってみると、庭で大勢の子ども達が遊んでいたので、立入禁止の札を立てて、子ども達を締め出してしまう。
 子どものいない庭には冬が居座り、村中が春になっても、雪と北風が吹き荒れる。
 塀の穴からもぐりこんだ子ども達のお陰で春になるのだが、大男のお気に入りの小さな男の子だけがやってこない。
 あのオスカー・ワイルドの作品にツヴェルガーの絵で、数々の賞を得た。心に何かを残してくれる絵本である。

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