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1988年06月

 諸外国、という言い方はさすがに近頃聞かれなくなったが、欧米、という言葉はまだ頻繁に遣われている。欧米に住めば分かるように米国とヨーロッパでは、まるで敵味方のように文化が異なっている。  同じ国内でさえ都市によって個性があり、例えば京都の人は英国人気質だし、東京は米国的である。豪州を訪れたら、キャンベラは筑波学園都市に似ていた。真の国際感覚とは、異文化を知り、その違いを認め合うことではないだろうか。

どこにいるかわかる?―アジア・太平洋の子どもたちのたのしい一日

 この本は、ユネスコ・アジア文化センターが企画し、アジア太平洋地域のユネスコ加盟国が共同で作った本で、ページごとに違う国のイラストレーターが自分の国の祭の風景を描いている。
 絵の左側に大きく描かれている子どもを、祭の風景の中から見つけよう、という趣向なので、文字が読めなくても楽しめる。つまり、日本語の読めない外国の子どもと共に、頬を寄せ合って読める「国際絵本」なのである。

どこにいるかわかる?―アジア・太平洋の子どもたちのたのしい一日

うっかりまじょとちちんぷい

 子どもが抜けた歯を枕の下に置いて寝ると、歯の妖精が集めに来て、かわりに銀貨を置いて行く、と言うのはよく知られた習慣だが、これはそのお話。
 魔女といっても名ばかりの、うっかり魔女と、心が優しく知りたがりやの魔女の弟子ちちんぷいとのユーモラスなやりとり。
 ちちんぷいは集めたかわいい歯を捨てるのがもったいなくて、暗い大空にまき散らすと、それがみんな星になって、夜空に明るく輝きはじめる。ところが、善いことをしてしまった魔女は……というメルヘン。

うっかりまじょとちちんぷい

ウンディーネ (新書館の海外名作絵本シリーズ)

 ひとを真剣に愛したことのある人なら、涙なしに この物語を読むことはできない。
 フゥケー原作「水妖記」(柴田治三郎訳・岩波文庫)の絵本版だが、アーサー・ラッカムの絵が、ひときわ強く、読者を妖精の世界へ誘い込む。
 いたずらっ子だった水の妖精ウンディーネは、人を愛し、結婚し、やがて愛する人を殺さなければならなくなる。
 マンガ好きの少女もこの本に出会えば、物語のとりこになるだろう。やがてフランス語でジロドウの「オンディーヌ」も読むに違いない。

ウンディーネ (新書館の海外名作絵本シリーズ)

むしばきんがやってきた (けんこうえほん)

 たあくんのように、甘いものが好きで歯を磨くのが嫌いな子、必読。
 六月四日は、虫歯予防デー。数ある、日本の語呂合わせ行事のひとつだが、この「むしばきんえかきうた」を歌いながら親子で過ごすのも良い。

むしばきんがやってきた (けんこうえほん)


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