この本は、ユネスコ・アジア文化センターが企画し、アジア太平洋地域のユネスコ加盟国が共同で作った本で、ページごとに違う国のイラストレーターが自分の国の祭の風景を描いている。
絵の左側に大きく描かれている子どもを、祭の風景の中から見つけよう、という趣向なので、文字が読めなくても楽しめる。つまり、日本語の読めない外国の子どもと共に、頬を寄せ合って読める「国際絵本」なのである。
子どもが抜けた歯を枕の下に置いて寝ると、歯の妖精が集めに来て、かわりに銀貨を置いて行く、と言うのはよく知られた習慣だが、これはそのお話。
魔女といっても名ばかりの、うっかり魔女と、心が優しく知りたがりやの魔女の弟子ちちんぷいとのユーモラスなやりとり。
ちちんぷいは集めたかわいい歯を捨てるのがもったいなくて、暗い大空にまき散らすと、それがみんな星になって、夜空に明るく輝きはじめる。ところが、善いことをしてしまった魔女は……というメルヘン。
ひとを真剣に愛したことのある人なら、涙なしに この物語を読むことはできない。
フゥケー原作「水妖記」(柴田治三郎訳・岩波文庫)の絵本版だが、アーサー・ラッカムの絵が、ひときわ強く、読者を妖精の世界へ誘い込む。
いたずらっ子だった水の妖精ウンディーネは、人を愛し、結婚し、やがて愛する人を殺さなければならなくなる。
マンガ好きの少女もこの本に出会えば、物語のとりこになるだろう。やがてフランス語でジロドウの「オンディーヌ」も読むに違いない。
たあくんのように、甘いものが好きで歯を磨くのが嫌いな子、必読。
六月四日は、虫歯予防デー。数ある、日本の語呂合わせ行事のひとつだが、この「むしばきんえかきうた」を歌いながら親子で過ごすのも良い。