国際児童文庫協会の小林悠紀子が子ども達に薦める630冊の本

月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。

トップ

不動産

執筆活動

子ども達に薦める630冊の本

茶道教室

リンク

サイトマップ

お問い合わせ

1988年03月 1988年04月 1988年05月

 前号で「幼児にことばや文字を教えるには絵本の読み聞かせが良い」と書いたが、これは絵本を教科書代りに使えというのではない。むしろ、そういう下心で読み聞かせをするのは邪道である。  が、幼稚園の入試のためにワークブックでことばを習得させられる子ども達を思えば、せめて絵本の読み聞かせを、と叫びたくなる。  ことばを知識として貯えるばかりで、愛を語ることも知らないロボット人間を育てるのはもうやめてほしい。


ねこのグルメとまほうつかい (こくどしゃのおはなしぶんこ)

 レストランを開業している猫のグルメは、鳥肉や魚の料理にすっかりあきあきしてしまう。そしてある日、昔の猫が食べていたというネズミの料理が作りたくなり、マーケットにも売っていないネズミを捕まえるために、お店を閉めて田舎に出かける。
 野にも山にもいないネズミを捜しあぐねたグルメは、“この世で最後の魔法使い”に出会う。
 そこで、この魔法使いに出してもらったネズミを使って次々とフライ、シチュー、グラタンなどを作っておいしく食べるのだが、十日ほど経ったある日、目覚めたグルメが鏡をのぞき込んでみると……。
 ストーリーの楽しさ、表現のおもしろさが、子どもを無理なく本の虫にしてくれる。

ねこのグルメとまほうつかい (こくどしゃのおはなしぶんこ)

(ASIN: 433707404X)
西内 ミナミ  ¥ 897
国土社




ぶたかい王子

 昔、貧乏な王子が皇帝の王女を好きになり、貴重な二つの贈り物を添えて結婚を申し込んだ。それは、人の心を安らかにするバラの花と、世界中の音楽を我が物にするナイチンゲールだったが、王女にはその価値が分からず、結婚を断ってしまう。
 そこで王子は豚飼いに身をやつし、次々とおもしろい細工物を作った。王女は、それがほしくてならない。が……。
 語りかけるように書かれた文章は小さな子にも分かりやすく、こまやかに描かれた絵が、子どもの心を物語の世界に連れてゆくことだろう。

ぶたかい王子

(ASIN: 4572002983)
H.C. アンデルセン  ¥ 1,223
冨山房

<関連商品>

Der Schweinehirt/the Swineherd (Zwerger)



ぼくらのきょうしつジャングルだ (新日本えほんのひろば)

「ぼくのうちにはワニがいます」という作文を書いてしまった たつおくんは、みんなを家に連れて行ってワニを見せるのだが、「うそをついているのとおんなじだ」と言われてしまう。ところが、よしくんが「でもねっ、おしいれあけたら、こーんなでっかい……」と箱で作ったそのワニの話をしてくれたのがきっかけで、皆でワニやほかの動物を作ることになる。
 クラス全員が力を合わせて大きな動物を作り、木や草を教室いっぱいに生い茂らせる様子が、まるで現実のように生きいきと描かれている。
 ふりやかよこの暖かいタッチの絵も、子ども達の心をとらえる。

ぼくらのきょうしつジャングルだ (新日本えほんのひろば)

(ASIN: 4406015779)
ますだ えつこ  ¥ 1,121
新日本出版社 / 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。




おしゃかさま

 仏教圏に暮らしていなければ、忘れて過ごしてしまう四月八日の花祭り。
 日本の文化に染み込んだ仏教、お釈迦様の教えを、親から子へ、こんな本で無理なく伝えたい。

おしゃかさま

(ASIN: 4315504548)
竹内 均  ¥ 1,254
教育社

counter

Copyright (C) 有限会社ユア・エィジェンシイ. All Rights Reserved.