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マリー・アントワネットの生涯は歴史的にあまりにも有名だが、これは遠藤周作によって書かれた、物語である。 史実に忠実で読み応えのある作品として、同じ新潮文庫から出ているアンドレ・モロア作『マリー・アントワネット』が有名なので読みくらべるのも一興だが、遠藤作のほうが会話などの表現も砕けていて、通俗小説のおもしろさがある。 マルグリットという同じ年ごろの少女を登場させて皇位にあるアントワネットと対比し、対抗させながら物語を進めてゆく遠藤周作の手法はみごとであり、楽しめる。