国際児童文庫協会の小林悠紀子が子ども達に薦める630冊の本

月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。

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子ども達に薦める630冊の本

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虹を盗んだ男 (1985年)

 絵を描くことの好きな少年クリスは、ある日虹の美しさに心を奪われ、何とかその色をキャンバスに写そうと夢中になる。本業の木こりも休みがちになり、町の人々からも忘れられてひとりぼっちになるが、何年か後、クリスの小屋の近くを通りかかった友人は、小屋から虹の色があふれ出ているのを見つける。
 ところどころに出てくる大人のことばがなければ、もっと幼い子にも楽しめるのに、と残念だが、いかにも手描きらしい絵と美しい色づかいが、子どもの心をひきつける。
 創造力(クリエイティヴィティ)を大切にする海外の教育を受けている子どもには素直に読める本だが、今の日本の技術指導的絵画教育を憂うる身には、複雑な読後感の残る一冊である。

虹を盗んだ男 (1985年)

(ASIN: B000J6WW42)
早田 佑子  ¥ 1,575
あむすく

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