国際児童文庫協会の小林悠紀子が子ども達に薦める630冊の本

月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。

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巨人のはなし―フィンランドのむかしばなし

 巨人の伝説は各国に残っているが、この本はフィンランド西南部に残る巨人の話を集めたものである。
“キスコの畑に今も残る砂の山は、巨人が畑に運ぶ砂をこぼしたもの”“アッコ湖は巨人のおかみさんが流した涙”など地形に関した話や、人間と巨人とのかかわりを語り継いだものなど、さまざまな巨人が登場する中に共通して流れているのは、大きすぎた者達の悲哀であろうか。
 巻末にこの伝説を生んだフィンランドの自然と古い街々のありさまが、訳者によって書き加えられているのも興味深い。

巨人のはなし―フィンランドのむかしばなし

(ASIN: 4828812563)
マルヤ ハルコネン  ¥ 1,223
福武書店

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