国際児童文庫協会の小林悠紀子が子ども達に薦める630冊の本

月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。

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サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって

 サンタクロースと言っても、これはクリスマスの本ではない。かつてサンタクロースを信じていた子ども、そして信じたからこそ存在したサンタクロースの部屋。目に見えないものを信じることの大切さをサンタクロースの部屋に象徴して、この本は語っている。その意味ではこの本は大人がクリスマスシーズンに読むべき本で、子どもへのプレゼント用の本を選ぶ前に、父親と母親にじっくり読んでおいてほしい一冊である。
 外国の母親が子どもに本から学び取ってほしいと願うのは、まずユーモアのセンスであると著者は言う。既成観念にとらわれず、異なった観点からものごとをとらえる頭の柔軟さや、少々痛めつけられても跳ね返す強靭な精神、自分の愚かさも含めて人間性を暖かく包む豊かなユーモアのセンスこそ、今の日本の子どもに一番必要なものかもしれない。

サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって

(ASIN: 4772190015)
松岡 享子  ¥ 1,575
こぐま社 / 在庫あり。

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