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8月18日から22日まで“子どもの本世界大会”が東京で開かれる。この欄の読者には既におなじみのフィリパ・ピアス、ミヒャエル・エンデなどが日本にやってくる。
一般の人々は会議には参加できないが、作家達の講演会、子どもの本の歴史展、劇、映画会など、数々の催しが一般公開される。親はこの機会に子どもの本への理解を深め、子ども時代にこそ、良い本を豊かに与えてやりたい。
ずんぐりむっくりのブルーノ氏は、ちょっとユニークな男。遅刻をとがめられると次々と言い訳を考え出し、とうとう首になる代わりに“言訳考案係”にしてもらい(「ブルーノ、いいわけ考案係になる」)、退屈になると電話のコードに潜り込んで他人の家を訪れ(「ブルーノと電話」)、頭と体がけんかして別れ別れに生活する(「ブルーノの頭」)などなど、次々に奇想天外なことを、何の苦もなくやってみせてくれる。
寝る前に毎晩一つずつ読み聞かせてやるベッド・サイド・ストーリー用。
栗本薫はエッセイスト中島梓の小説家としてのペンネームで、彼女はこの2つ目の名前で次々と読みごたえのあるSF小説や時代物、通俗小説などを産み出している。
この“メディア9”はSFだが、恒星間を人間が自由に往き来できるほど発達した未来にそれでも残っているに違いない人間同士の葛藤、愛や嫉妬、不安などを描いた心理小説でもあり、結末近くでは人間の宗教観さえ問いかけている。
主人公のリンは、母親と共にスペースマンの父の帰りを待ちつづけている。スペースマンの家族は特権階級として登録され、一般市民と区別されている。それは名目だけでなく、外見も知能も一般人より優れ、運動能力にも、また豊かな感情と自制心にも恵まれているからで、それゆえに市民から疎まれ、事あれば共同生活からはじき出されそうになる。
ただ読めばおもしろいSFだが、帰国子女が時に疎まれるのも、このスペースマンの立場と似ているようで、複雑な読後感がある。