国際児童文庫協会の小林悠紀子が子ども達に薦める630冊の本

月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。

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ゴッゴローリ伝説

 これは小・中学生から大学生まで、年齢に応じてさまざまな形で演じられそうな戯曲である。
 作物の不作を恐れた男が、毎年の豊作を条件に、地の精ゴッゴローリに生まれてくる娘をやると約束してしまう。美しく成長して恋人もできた娘を見ると胸が痛むのだが……というありふれた設定でありながら、意外な展開を見せる。古くから伝わるドイツの民話である。
 日本語訳のことばも平易で詩のようなセリフが多いので、日本語習得を兼ねて、海外の子ども達に上演させるのにも最適であろう。また朝倉摂の描くキャラクター画にもひかれる。
 なお作者のミヒャエル・エンデは、今年八月に行われる国際児童図書評議会(IBBY)東京大会に、講演者として来日が予定されている。

ゴッゴローリ伝説

(ASIN: 4000007971)
ミヒァエル・エンデ  ¥ 2,940
岩波書店

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