国際児童文庫協会の小林悠紀子が子ども達に薦める630冊の本

月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。

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新編 ぼくは12歳 (ちくま文庫)

 この少年は十二歳で空に身を投げた。父親が朝鮮人ゆえの悩みが深かっただろうと母親が書き添えていて、いろいろ話題になった本だが、今はむしろ一冊の詩集として子ども達にもこれを読んでほしい。悲しみや苦しみの、大人びた詩もいくつかあるが、健康でみずみずしい作品のほうがずっと多く、若者に共通する心がうたわれている。
一つぶのなみだは
一てきの雨にあたいする
思いちがいのなみだは
雨上がりの葉からほとばしる
一てきの雨にあたいする
ごめんなさいというほほえみは
雨上がりのにじにあたいする
 (“ごめんなさい”より)

新編 ぼくは12歳 (ちくま文庫)

(ASIN: 4480020292)
岡 真史  ¥ 672
筑摩書房 / 在庫あり。

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