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クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々

 幾つもの重い障害を持って生まれた少女クシュラ。夜も昼も抱いているしかないこの子に、母親は次々に絵本を読み聞かせた。視力も聴力も極度に弱いクシュラは、普通なら、喋ることも考えることもできない子に育ったであろうが、本に造詣が深い家族の中に生まれたからこそ、四ヶ月で本に興味を示し、三歳で標準以上の知力を持ったのである。読書が、実体験の代償となることが実証されている。
 添えてある絵本の色刷り写真集は、子どもにとって魅力的であろうが、この本は母親のための案内書である。この本を読むと、橋渡しをしてくれる大人がいなければ、子どもにとって置いてある本が、無意味であることがよくわかる。
 海外で、手さぐりの育児をする若い母親の必読書である。(これは論文として書かれているので、後記から読むと読みやすい)

クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々

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